Prologue

「パブリックスクールの生活はどう?」

久しぶりの電話で兄は、僕にそう問いかけてきた。
僕は、兄からの問いに少し迷って「ちょっと退屈かも」と答えた後、
夏休みに帰省することを伝えた。

そして迎えた夏休み。
屋敷に帰省すると……屋敷の一部は
魔法使いである兄によって【騙し絵】に変化してしまっていた。

僕は両親に命じられ、屋敷のどこかにいるはずの兄に
元の状態に戻してほしいと頼みに行くことになったが、
騙し絵の空間に足を踏み入れたその瞬間、
僕は見知らぬ女の子の姿になってしまう。

更に、騙し絵の空間に現れたのは兄だけではなく――

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